業界の悪しき習慣

「囲い込み」って具体的にどんな事なのか、囲い込みされるとどんな事になるのかをご説明いたします。

囲い込み例

所有する一戸建ての売却を価格2000万円で不動産会社Aに依頼しました。
専任媒介契約を締結し、レインズに売却物件の情報が登録されると数百の不動産会社がその売り物件を購入してくれる買主を探しはじめました。そして、A社以外の購入者を探す不動産会社Bが見込み客をみつけ、A社に電話で問い合わせがきました。

不動産会社B「レインズに登録されている中古戸建2000万円の物件ですが、見学を希望されている方がいます。ご紹介は可能でしょうか?」
という問いに、A社の担当者は
A社「商談中のためご紹介できません」というものでした。

通常であれば
「ご紹介は可能です。●●日であれば、ご案内できると思います。」
というような流れになり、見学?購入まで至るかもしれなかったのに…。

実は、A社に商談中の見込み顧客はおらず、両手仲介ができなくなることを防ぐために他社に物件を紹介させなかったのです。

これが悪質な「囲い込み」です。
残念なことに、売主側では囲い込みをされていても、気付くことができません

 

囲い込みをされた売主の損害

知らないうちに囲い込みをされてしまっていると、売主側からすると貴重な取引機会を逃しているのです。

先ほどの例でいうと、
・B社には、希望売却価格である2000万円で買いたいというお客様がいる
・A社には、1500万円なら買ってもいいというお客様がいる
とします。
この場合、B社と契約した方が売主様の利益になるのに、B社には物件を紹介せずに、両手仲介目当てにA社のお客様と契約を成立させようとすることもあります。

これは、売主様の利益より、自社の利益を優先させる裏切り行為です。

囲い込みが見抜かれた!

新聞や雑誌、ニュースなどでも、囲い込み問題が注目されたのをご存じですか?
その特集の中で、客のふりをして大手不動産会社に問い合わせて、囲い込みの調査をしているレポートもあったりと、不動産業界以外の方たちに衝撃を与えました。

囲い込みの現状が表立ったことにより、不動産業界はこれを防止するための施策を打ち出しました。
それが「指定流通機構(レインズ)のステータス表示の導入」です。

すべての不動産会社がレインズに登録された物件を紹介できる仕組みに、
売却物件の情報表示欄に「取引状況」の欄が追加され、
取引状況を開示されることになりました。

?公開中・・・他の不動産会社から問い合わせを受付けている状態
?書面による購入申込みあり・・・不動産会社か書面による購入申込みを受けた状態
?売主都合で一時紹介停止中・・・売却依頼主の事情により一時的に物件を紹介てきない状態

という3つの種類から取引状況がわかるようになり、
売主もパソコンなどで確認することが可能になりました。

これにより、他社からの物件の問い合わせに対して囲い込みを防止できる!!

はずでした…

それでも防げない囲い込み

このレインズの施策だけでは、完全に囲い込みは防ぎきれません。
なぜかというと、取引状況が「公開中」となっていても、売主側の営業担当者が「内見できる予定を調整しています」とか「売主都合でまだ案内できない」などと言って紹介を拒む行為が現在も行われているからです。

囲い込みを防ぐたったひとつの方法

売主様からすると、なんとしても囲い込みを防ぎたい!ですよね。

囲い込みを防ぐひとつの方法があります。
それは、ずばり
「囲い込みをしない不動産会社を選ぶ!!」
それしか方法はありません。

そんなことを言っても、囲い込みをしない不動産会社を見極めるなんてハードルが高いと感じるかもしれません。
囲い込みをしないような不動産会社には、共通の特徴があります。

・取引機会を増やすため積極的に売却物件を紹介してくれる
・両手仲介を前提とせず高く売ることに全力を尽くしてくれる

このように不動産売却に対する情熱を感じる不動産会社でなければ、大切な不動産の売却を任せるべきではありません。

この特徴から、安心して売却を任せられる不動産会社をしっかりと選んで、不動産売却を成功へ導いてください!

当社ではこのようなことがないように、積極的に他の不動産会社に物件情報を公開しています。売主様の利益よりも、自社の利益を優先する利益相反行為は絶対に行いません。
お客様に喜んでいただくために、高く、早く売る事にプライドを持っています。

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